道の駅

世界遺産石見銀山への玄関口を演出

島根県大田市仁摩道の駅(仮称)整備事業

●「道の駅とは」

 「道の駅」は道路利用者のための“休憩施設”、道路利用者と地域の方々のための“情報発信機能”、活力ある地域づくりのための“地域連携機能”を併せ持つ施設として各地に整備されています。加えて近年は、地域の個性や魅力を活かした“地域の拠点機能”を重視し、「道の駅」自体が目的地となることが期待されています。 

仁摩道の駅(仮称)整備事業の概要

●整備の目的

 平成27年に「仁摩・温泉津道路」が開通しました。その一方で、無料区間である本線上には、サービスエリアやパーキングエリアは設置されないので、その代替施設として、道の駅の整備が必要となります。

 また、山陰道が全線開通すれば、世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」へのアクセス道路として、より広範囲の地域からの誘客が可能となり、加えて国立公園三瓶山・温泉津・琴ヶ浜をはじめとする自然・温泉など地域の魅力を活かして交流人口を一層拡大する機会となります。

そこで、山陰道をはじめとした道路利用者のための休憩機能や情報発信機能を有するとともに、地方創生に向けて、農林水産業を中心とした地域の特性を活かし、活性化を図るための地域連携機能を併せ持つ新たな拠点施設として、仁摩道の駅(仮称)を整備することになりました。

●計画のコンセプト

 山陰道の利用者・観光客を主なターゲットとしながら、地元の人にも愛され、そして「おもてなし」の心で来客者を迎えることで、多くの人が訪れたくなる道の駅を整備するための重点的に取り組むコンセプトを次のように設定しまし。

①世界遺産石見銀山遺跡への東西ラインからの玄関口(ゲートウェイ)としての拠点施設機能

②地域の魅力を伝え、観光による交流人口の拡大を推進できるような情報発信機能

③地域資源を活用し、新しい地域の魅力を創造できる産業振興機能

④山陰道をはじめとした道路利用者の安心安全な通行を促すとともに、居心地の良い空間で訪れる人をもてなす休憩機能や市民や来訪者が集う交流機能

●計画地の選定

 仁摩・石見銀山インターチェンジの周辺半径1㎞以内を目安に、次の3つを候補地と想定した。

①インターチェンジ出口付近

②市役所仁摩支所付近  

③国道9号沿い仁万駅付近

 3候補地より、前述の計画コンセプト、山陰道の利用者の利便性、利用者の進入の容易さやアピール性から①インターチェンジ出口付近が適地とし、更にインターチェンジ出口の正面を候補地としました。

 
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我々エブリプランは、仁摩道の駅(仮称)整備に向けて、「適地選定検討」、「整備計画の策定」、「道の駅整備に関する検討委員会運営支援やワークショップ運営支援」等の計画推進に関するところから、「造成基本設計」、「開発許可申請支援」等の設計業務と各段階で携わってきました。

 現在は造成設計や建築設計が進み、いよいよ本格的な造成工事が始まる段階となりました。

 これまで様々な場面で携わってきたものが、実物として完成することへの楽しみを感じるとともに、今後の大田市の発展に寄与する施設となることを期待しています。

 
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